歯ヨガ

夏バテでだるい・食欲がない方へ|正しい呼吸と舌の観察で行う歯ヨガ®セルフケア

毎日、まだまだ暑いですよね。

猛暑日が続く夏は、疲れやすい、だるいなど、体の不調が出やすい時期です。

歯科医院に来院される患者さんにも、歯ぐきが腫れる、膿むといった、体調がダウンしている時に起こりやすい症状が多くみられます。

次のようなお悩みはありませんか?

  • 肩こり、体が重い
  • 下痢、便秘、胃もたれ、吐き気
  • 立ちくらみ
  • 舌に歯形がついている
  • 睡眠不足、寝つき悪い

そんな時は、夏バテのサインかもしれません。

今回は、夏バテによる体調不良の原因や症状とともに、正しい呼吸を意識して行う歯ヨガ®と、毎日の体調管理に役立つ舌の見方をご紹介します。

夏バテによる体調不良の原因は?

夏バテによる体調不良は、急激な温度差による自律神経の乱れや、冷たいものの摂りすぎによる胃腸の冷えなどが、主な原因の一つと考えられています。

夏バテでは、次のような症状がみられることがあります。
・強い倦怠感や疲労感
・寝不足
・胃腸の働きが悪くなる
・食欲不振
・頭痛
・めまい
・むくみ
・集中力の低下

夏の不調を改善するためには、自律神経の乱れを整え、正しい呼吸を意識することが大切です。

正しい呼吸を意識する「肩甲骨はがし」

正しい呼吸を意識する「肩甲骨はがし」

夏バテで体がだるい時に取り入れていただきたいのが、歯ヨガ®の「肩甲骨はがし」です。肩の力を抜き、鼻呼吸をしながら、ゆっくり行いましょう。

肩甲骨はがしの方法

1.姿勢を正しくして立ち、足を肩幅より少し狭く開きます。
2.両手を後ろのお尻あたりで合わせて握ります。
3.肩の力を抜き、鼻からゆっくり息を吸います。
4.息を吐きながら胸を張り、腕を伸ばして、体から遠ざけていきます。
5.肩甲骨が背中の真ん中で寄り合い、腕の動きが止まったら、息をすべて吐き切るまでキープします。
6.息を吐き切ったら、ゆっくり息を吸いながら元の姿勢に戻します。

この一連の動きを、5回から10回繰り返しましょう。
肩や腕に痛みが出ない範囲で、無理をせずに行ってください。

クーラーと冷たいものによる体の冷え

クーラーがガンガンにきいた部屋で、冷たいものばかり取っていませんか?
体の冷えや、冷たいものばかり取ることは、内臓の冷えにつながります。

内臓が冷えると、食欲不振、便秘、下痢など、胃腸の不調につながることがあります。

また、舌も顔もパンパンにむくむことがあります。
鏡を見てみてください。

フェイスラインが、いつもよりぼってりしていませんか?

舌を「ベーッ」と出してみてください。
舌がぼってりしていたり、舌のふちに歯形がついていたりしませんか?

舌のむくみや胃腸の不調、歯ぎしりや噛みしめなどが関係している場合があります。
冷房の温度を見直し、冷たいものばかり食べないように注意することも大切です。

そんな時の歯ヨガ®は、「上顎レロレロ」や「咬筋マッサージ」など、口や顔まわりを動かす事が効果的です。

舌は体調がわかるバロメーター

舌は体調がわかるバロメーター

皆さんは毎朝、起きて顔を洗ったり、髭を剃ったり、化粧をしたりする時に、顔をしっかり見ることが多いと思います。

その時、舌を見る習慣はありますか?舌診(ぜっしん)とは、東洋医学で用いられる診察方法の一つです。

舌の色、形、表面のコケである舌苔(ぜったい)、舌の裏側にある血管の状態などを観察します。

東洋医学では、舌の状態を、内臓、とくに胃腸の働きや体質、体調不良の原因を考えるための一つの手がかりとして捉えます。

ただし、舌の状態だけで病気や体調不良の原因を判断することはできません。
いつもの自分の舌と比べながら、毎日の体調を確認するための参考にしましょう。

1.舌の「色・舌質」でわかること

健康な舌は、一般的に淡いピンク色をしています。
東洋医学では、体の状態によって舌の色が変わると考えられています。

赤い舌

体に熱がこもっている状態として捉えることがあります。
炎症、ストレス、水分不足などが関係している場合もあります。

白っぽい舌

東洋医学では、体のエネルギーである「気」や「血」が不足している状態として捉えることがあります。

紫色や黒っぽい舌

血のめぐりが滞っている状態と考えられます。
血流の低下や、体の冷えなどが関係している場合もあります。
一度だけの色で判断せず、普段の自分の舌と比べて見てみましょう。

2.舌の「形」でわかること

舌の厚みや側面の状態も、水分や栄養の状態を考えるための一つの手がかりになります。

舌のふちに歯形がついている

舌に歯のあとがギザギザと残っている場合は、体に余分な水分がたまっている「むくみ」や、胃腸の機能低下などが関係していることがあります。

歯ぎしりや噛みしめによって、歯形がついている場合もあります。

舌にひび割れがある

舌に深いしわやひび割れがある状態を「裂紋舌(れつもんぜつ)」といいます。

東洋医学では、慢性的な水分不足や栄養不足である「血虚(けっきょ)」「陰虚(いんきょ)」などと関連づけて捉えることがあります。

3.舌の「コケ・舌苔」でわかること

舌の表面についている白いコケのようなものを「舌苔(ぜったい)」といいます。
舌苔の厚さや色も、胃腸の消化状態や、口の中の環境を判断するための一つの手がかりになります。

舌苔が厚く白い

胃腸が弱っている時や、消化不良、体が冷えている時などにみられることがあります。

舌苔が黄色い

暴飲暴食、発熱、消化器系の不調、ストレスなどが関係している場合があります。

舌苔が黒い

黒い舌苔は「黒毛舌(こくもうぜつ)」と呼ばれます。
次のようなことが関係している場合があります。

  • 抗生物質の長期服用
  • 免疫力や体力の低下
  • 発熱や胃腸障害
  • 過度なストレス
  • ドライマウス
  • 喫煙
  • コーヒーなどの嗜好品

黒い舌苔や強い変色が続く場合は、自己判断をせず、歯科医院や医療機関に相談してください。

舌のお手入れは、1日1回優しく

舌のコケである舌苔は、口臭の原因にもなります。
舌の表面を清潔に保つために、1日1回、舌ブラシで優しく舌をなぞる程度に磨きましょう。やりすぎると、味を感じる味蕾を傷つけたり、舌そのものを傷つけたりすることがあります。

強くこすったり、何度も磨いたりする必要はありません。本当に、優しくで大丈夫です。

歯ヨガ®の方法を詳しく知りたい方へ

今回ご紹介した肩甲骨はがし、「上顎レロレロ」や「咬筋マッサージ」の他にも、歯ヨガ®には「いつでも、どこでも、誰でも簡単にできる」マッサージや体操があります。

歯ヨガ®の考え方や方法を詳しく知りたい方は、歯ヨガ®メソッドをまとめた本やYouTube動画をご活用ください。

まとめ
毎日の体調管理にお役立てください

夏のだるさや食欲不振、むくみには、急激な温度差や、冷たいものの取りすぎなどから引き起こされる自律神経の乱れが、原因の一つと考えられます。

毎日の体調管理では、次の3つを意識してみましょう。

  • 冷房の温度や、冷たいものの取りすぎに注意する
  • 正しい呼吸を意識する
  • 毎朝舌を見て、1日1回優しく舌を清掃する

まずは鏡の前で、舌の色、形、舌苔の状態を見てみてください。

その後、肩甲骨はがしを5回行い、正しい呼吸ができるようにしましょう。

今日お話ししたことを参考に、毎日の体調管理にお役立ていただけたら嬉しいです。

※舌の状態だけで、病気や体調不良の原因を判断することはできません。歯ぐきの腫れや痛み、出血、舌の強い変色などが続く場合は、歯科医院や医療機関にご相談ください。


著者:医療法人雄理会 小島歯科医院 副院長 小島 理恵

  • 国家試験合格歯科医籍登録第115860号登録
  • 公益社団法人日本補綴歯科学会、補綴指導医(第1455号)
  • 日本小児歯科学会、会員

大阪歯科大学卒業。大阪歯科大学有歯補綴咬合学講座に入局、現在も在籍。子供の健康を目的とした矯正にも力を注いでおり、噛み合わせ、被せ物の治療を専門とする補綴指導医。
1993年小島歯科医院副院長に就任し二児の母として子育てをしながら、第一線に立ち診療を行っている。

今回ご紹介した肩甲骨はがし、「上顎レロレロ」や「咬筋マッサージ」の他にも、歯ヨガ®には「いつでも、どこでも、誰でも簡単にできる」マッサージや体操があります。

歯ヨガ®の考え方や方法を詳しく知りたい方は、歯ヨガ®メソッドをまとめた本やYouTube動画をご活用ください。

現在、歯ヨガ®「歯科医が教える歯ヨガ」本は、在庫限りの特別価格でご案内しています。

今すぐ詳細をチェックして、若々しく健康な毎日を手に入れましょう!