歯ヨガ

唾液が免疫力を左右していた!口の乾き、歯周病、虫歯、口臭に悩む前に知っておきたい、お口からはじめる健康習慣

感染症や虫歯、歯周病・口臭予防に繋がる「唾液」のパワーを引き出す、「唾液についての歯ヨガ」、「唾液腺マッサージ」と「上顎レロレロ」の手順を補綴指導医がご紹介します。

「最近、口の中が乾きやすい」「口臭が気になり始めた」と感じることはありませんか?

実は、お口の健康だけでなく、全身の免疫力を左右する鍵は「唾液」にあります。

  • 感染症を予防したいけれど、手洗い・うがい以外に自分にできることはないか?
  • 年齢とともに唾液が減ってきた気がして、口内や全身における将来の健康が心配
  • 毎日忙しいので、道具を使わず家事や仕事の合間にできるケアを知りたい

唾液には殺菌作用や免疫機能があり、ウイルス、細菌から体を守る「天然のバリア」としての役割を果たしています。この記事では、毎日3分程度で実践できる唾液についての『歯ヨガ』の「唾液腺マッサージ」と「上顎レロレロ」を、専門的な視点を交えながら分かりやすく解説します。

なぜ今「唾液」が重要なのか?健康を守る8つの驚くべき効果

唾液は単なる水分ではなく、私たちの体を守る多機能な「薬」のような存在です。

  1. 洗浄作用:口の中の汚れを取って洗い流し、体にいらない物を排泄、排除する手助けをします。
  2. 粘膜の保護: 口の中の粘膜を潤し、乾燥、刺激から守り、傷がつくのを防ぎます。
  3. 免疫機能(殺菌・抗菌): リゾチームやラクトフェリン、免疫グロブリンなどの成分が、口内に入り込んだ細菌やウィルスの増殖を抑制する免疫機能があります。
  4. 湿潤作用: 口の中を保湿し、滑舌(発音・滑舌)を良くするために非常に重要な役割を果たしています。 咀嚼、飲み込みをスムーズにします。
  5. 再石灰化: カルシウム、リンが溶けかかった歯の表面を修復します。
  6. 消化作用: 食べ物の消化を促進し、助け、胃腸の負担を減らします。
  7. 緩衝作用:口の中をpHバランスを整え、中和させて、虫歯・歯周病・口臭を予防します。
  8. 脳の健康維持: 近年の研究で、唾液が脳の健康(脳内出血の抑制など)に関わることが明らかになっています。

【実践編】毎日3分程度で完了!唾液腺マッサージの流れ

唾液が出る「蛇口」のようなポイント(唾液腺)は3つあります。それぞれを正しい手順で刺激しましょう。

  1. 顎下腺(がっかせん)マッサージ
    両手の親指を立てて「グッド」のポーズを作り、エラ下辺りから顎先まで、骨の内側の柔らかい所に沿わせ指を入れて、4箇所、5〜10秒ずつ痛気持ちいい程の強さで押していく。一連の動作を3回繰り返します。
  2. 耳下腺(じかせん)マッサージ
    人差し指と中指を揃えて、耳珠(耳の前の膨らんでいる所)から指1本分ぐらい前に指を置きます。どちら周りでもいいのでグルグルと10回揉み回します。
  3. 舌下腺(ぜっかせん)マッサージ
    両手の親指を立てて「グッド」にして親指同士くっつける。顎下から押し上げる様に顎の柔らかい所を力強く5〜10秒間押します。一連の動作を3回繰り返します。

【仕上げ】口の機能を高める「上顎レロレロ」
口を閉じ、上顎の歯の少し内側に舌を置きます。
奥歯から前を通って反対側の奥歯まで、舌で上顎を擦るように動かします。リズミカルに片側3秒、往復6秒動かします。
左右1往復(約6秒)を1回として、一連の動作を10回繰り返します。

\ぜひ動画を見ながら、一緒にやってみてくださいね!/

知っておきたい「唾液が減る原因」と対策

マッサージを習慣にすると同時に、以下のことにも気をつけてみましょう。

  • 加齢: 年齢とともにホルモンバランスが乱れ分泌量は減りやすくなります。
    歯の減少、咀嚼(噛む)機能の低下も唾液が減る原因です。
  • 薬の服用:服用している薬の副作用で唾液が減ることもあります。
  •  ストレス・緊張:自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になると唾液がネバネバし、分泌量が減ります。
  • 口呼吸:口が常に開いた状態になり口腔内が乾燥し口の中の唾液が減ります。
  • お口の菌バランス: 口内の状態(清掃状態)が悪いと、大切な免疫成分(IgA抗体)が菌の対応に追われ、本来の防衛力を発揮できません。

お口を清潔に保つことと、マッサージで新鮮な唾液をたっぷり出すことが、全身の健康を守る最強のセットになります。

まとめ|毎日の新習慣でお口から全身を健康に

唾液腺マッサージと上顎レロレロは、いつでもどこでも、わずか3分程度で実践できます。

「唾液で口の中が常に潤っている状態」は、副作用のない最高の健康法です。特に乾燥や感染症が気になる方は、ぜひ今日から食事前、寝る前やリラックスタイムに取り入れてみてください。


著者:医療法人雄理会 小島歯科医院 副院長 小島 理恵

  • 国家試験合格歯科医籍登録第115860号登録
  • 公益社団法人日本補綴歯科学会、補綴指導医(第1455号)
  • 日本小児歯科学会、会員

大阪歯科大学卒業。大阪歯科大学有歯補綴咬合学講座に入局、現在も在籍。子供の健康を目的とした矯正にも力を注いでおり、噛み合わせ、被せ物の治療を専門とする補綴指導医。
1993年小島歯科医院副院長に就任し二児の母として子育てをしながら、第一線に立ち診療を行っている。

「唾液腺マッサージ」「上顎レロレロ」以外にも、お口の健康から全身の健康、美容につながる様々なメソッドを詳しく解説しています。

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